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今年の春あたりからだ。
食事の度に頻繁に喉つまりを起こすようになったのは。
年を取ると唾液の分泌が少なくなるのは分かっている。
だから少しづつ食べればいいのだが、若い時と同じ感覚で頬張るから詰まる。
時間に追われて食べる朝と昼が特にひどい。
水とお茶を用意して置いて一口毎に流し込むと少しはよい。
固いものが詰まるかというとそうでもない。
お粥でも詰まるときがある。
中でも一番詰まりやすいのが蕎麦。
以前は蕎麦の早食い競争に出ることができるぐらいの勢いで食べることができた。
碌に汁もつけずにワシワシと平らげていた。
だが今は一口ごとにコヒーカップに入った水を飲んで流し込む。
落語の世界のご隠居じゃないが、
蕎麦はモグモグ噛むもんじゃねえ、つっーと勢いよく手繰り込んで食べるもの、
だから蕎麦屋には楊枝が置いてないと、
江戸前の蕎麦を自称するならば、
そんな粋な食べ方をしなければならないのに、まことに情けない己の様子である。
家で食べる分についてはまだいい。
詰まったらトイレに駆け込んで吐き出すという究極の解決策が取れる。
外で食べるとそんなことがままならない場合が多い。
月に1、2回の買い物後の食べ歩きもしなくなった。
コンビニでパンを買って車の中で走りながら食べる。
パンはなぜか詰まりにくい。
一番安心して食べられるのはバターロール。
クロワッサンもいいが、破片がシートを汚す。
サンドウイッチや調理パンも同じ理由で却下。
念のためスポーツドリンクを常備しているが、
結構水気なしに食べることができるのである。
このままこんな状態が続くと、いわゆる「刻み食」とかいう状態に入るのだろうが、
真っ平御免である。
幸い自前の歯はまだ相当残っている。
噛んで食物を摂取出来なくなったら、人間も動物も命の終わりに近づいた証拠。
喉を詰まらせながらも、噛んで噛んで与えられた命を全うする。
柄にも無くそんな気持ちにさせたのは日曜の朝の一本の電話。
癌で療養中の網走のA司祭から、容態が変わったので教会を離れるという。
たまたま天ぷらを揚げている時だったので直接その電話に出れなかった。
小一時間後、お客さんの切れ目を待って携帯にかける。
車の後部座席に横になって札幌の病院に向かっていると言う。
呼吸も少々辛そうなので、詳しい状態も聞かずにただ頑張ってと声をかけ電話を切る。
大量の出血とかがあったのかもしれない。
直腸癌の末期だと聞き、10月に網走に訪ねて行った。
短い時間だったけれど、紋別での昔話などをいろいろと話すことができた。
御本人も奥様も、全てをイエス様に委ね切っている。
何だかこちらが逆に励まされるようなひと時を過ごした。
どうか回復されますように。
痛切に祈る。






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夫婦二人だけの日曜日の営業を2回程やってみた。
満席で捌き切れずに帰してしまったお客様は居ないが、
食洗機という強力な味方を得ても、
30人を超える客数をこなすのは少々きつい。
そんな時、ヨガの先生の古くからの友達であるMさんから、
一人娘のAちゃんが仕事を辞めて家に帰っているので、
もし良かったら手伝わせてもらえないかという話が舞い込む。
願ったり叶ったりとは正しくこんなこと。
Aちゃんは小さい時から知っている。
素朴で素直で、すくすく成長して24歳になった。
取り敢えず日曜日のみの助っ人ということで、
先週の日曜から早速出てもらう。
出来上がった蕎麦のお運びや、
帰られたお席の片付けをしてくれればそれでいいと思っていたが、
何と初日から注文取りに始まり、お会計までの仕事をこなしてくれる。
ジジババだけの厨房にパッと花が咲いた。
来年の1月までの期限付きだが、それまでにはウチの相方さんも慣れてくれるだろう。
厨房には様々な決め事がある。
効率良く仕事を進めるためと、不慮の事故を防ぐ目的もある。
その中で簡単そうでなかなか出来ないことに、
使ったモノは決められた場所に戻すということがある。
注文が入ると一連の流れに沿っていろいろなものが用意される。
どんなに混み合っても、淡々とそんな作業を繰り返せば良いのである。
それを支えるのが使うモノが決まった位置にあること。
プロの調理場は一般の家庭の主婦にとって理想の姿だろう。
整然としたその佇まいは、一つ一つの作業に区切りをつける、
即ち、あるべきところにあるべきものがあるという作業の結実。
参考にしていただければ良いと思う。
さてさて、毎度お馴染みの発達中の低気圧が週末やって来た。
朝から雪が舞い散る悪天候。
だが25日の日曜日は臨時休業。
変更できないヨガの行事が重なったためである。
店内掲示やホームページでお知らせしたが、
遠くからいらしてがっかりした方もいるかもしれない。
心からお詫び申し上げます。
27日の火曜日は振り替え営業と致しますのでご来店お待ちしています。
日曜日の休みは久し振りなので、食器を買いに行った「ニトリ」の混み様にびっくりする。
店舗正面の駐車場は満車。
少し歩くけれど裏の方にも車を置ける。
にもかかわらず空きを待ってぐるぐる回るやつがいるんですな。
こんな連中が身障者スペースに平気で停めるのだろう。
自分はどこへ行っても入り口とは離れたところを選ぶ。
運動不足を少しでも解消できる絶好の機会と思うから。









良い蕎麦屋の見分け方の一つに、蕎麦湯の出し方で判断するというのがある。
熱々の蕎麦湯が入った湯桶を、ちょうどいい頃合いを見計らって出してくれる店は、
すべてに気配りが行き届いて蕎麦も当然美味いというわけである。
当店も開店以来、そんな蕎麦湯の出し方に拘って来た。
蕎麦を持って行ったらそれで一丁上がりじゃなく、
接客とはいつもお客さんの様子に意識を向けていなければならないもの。
そのような考え方を持ってもらうためにもよい訓練であった。
ところが夫婦二人でやるようになった10月からの日曜日は、
とてもじゃ無いがそんな余裕はない。
仕方がなく保温ポットに入れて湯桶や湯呑と一緒に置いてみた。
飲みたい方はお好きにどうぞという訳である。
これが思いの外好評なのです。
席に着くなりお茶がわりに飲む方や、何杯も注ぐ方もいらっしゃる。
自由に扱えるのがいいという。
それではと、平日も同じやり方でご提供することに。
ただし、気配り目配りは従来通り以上を心掛けるつもりである。
蕎麦湯は不思議な飲み物。
一般的には冷たい蕎麦を召し上がった後の汁に注いで飲む。
そうすると出汁の香りが一気に立ち上ってくるので、
良い鰹節を使っているかどうかを判断出来るという。
そのまま飲むという方法もある。
穏やかな味が舌の上を這い上がり、蕎麦の香りと共に喉奥にゆるりと落ちて行く。
味も人間も、オレがオレがと自己主張が強いものが幅を利かせる今の世の中。
味覚を研ぎ澄ますと、おずおずと向こうの方から寄ってくる味わいもあるということも知っていただければと思う。
食に関するエッセイなどで著名な「平松洋子」さんの言葉だったか、
蕎麦屋の蕎麦湯は「仏のミルク」と称された。
正に言い当てて妙である。
「にの字」の蕎麦湯は蕎麦を茹でた釜の湯ではなく、
毎朝適量の蕎麦粉を水で溶き、沸かしたものをご提供している。
開店直後にいらしても、時分どきをずいぶん過ぎて見えられても、
同じ濃さの蕎麦湯が飲めるようにとした。
蕎麦を食べた後に蕎麦湯を飲むのは少し儀式めいたところもある。
一躍有名になったラクビーの五郎丸選手のルーテインと似ているかもしれぬ。
昼時であれば、心を鎮めながらもうひと踏ん張りの一服。
夕方ならば一層の憩いのひと時へと導く一服。
それぞれに心の区切りを付けるそんな役割があるような気がする。








12日の月曜日は体育の日の休日。
今までであれば構わず定休日としていたが、
土、日曜は夫婦二人営業となった状況で開けて見ることに。
食洗機という強い味方を得て幸い体力は残っている。
ネット上のみの営業案内だったので、
おおよそ30人前程の蕎麦を打つ。
天気も強風の予報が出ていたが、吹きまくりの風ではなく、まずまずの行楽日和。
開店直後から地方ナンバーの車がずらりと並ぶ。
家族連れのお客様が相次ぎ、手間の掛かる「ちびっ子御膳」の注文が続く。
アレルギーのことも考えて「うどん」でも対応したこの品書き。
冷凍の「讃岐うどん」を解凍したり、食前のジュースを出したり、
上に載せるコーンやほうれん草の準備に忙しい。
小さなお子様連れでも安心してご来店していただくために考え出したもの。
相方のヨガの先生はあまり扱ったことがなく、
バタバタしていたがそのうち慣れるでしょう。
2時半には蕎麦が無くなり売り切れ仕舞いとなった。
総数24名様のご来店。
いつかは夫婦二人でやらなければならない日がくると思っていた。
席数わずか12席のこんな小さな店で、
年間100万を超えるような人件費を払う状態が異常だったのだ。
ヨガのイベントや講習などが週末に入った場合、
一人でやれれば良いのだが、今の店の造りでは不可能。
そんな時は臨時休業にして、他の日を振替営業にすることにした。
月、火を定休日としてやってきたが、
様子を見ながらいづれは不定休とする方向で考えている。
それにしても、食洗機の威力は凄い。
シンクに貯め置いた山の様な洗い物を僅か1分で片付ける。
人件費一年分の値段がするのもなるほどと納得できる。
ただ問題が一つ生じた。
食洗機の電源を入れると、アンペアの容量で電子レンジが使えなくなった。
レンジは結構頻繁に使う。
ならば食洗機の電源を切るしか無い。
だがそうすると作動時の洗浄の温度が上がらないため、
食器などに水滴が残り、拭き上げの一手間が掛かってしまう。
困った時にはいつものように「KAWA」様にお願いする。
配電盤を調べてもらうと、ひとつだけ独立したコンセントが見つかる。
そこから業務用のコードでレンジに繋ぎ問題解決。
毎度のことながら「KAWA」様には本当に感謝!!
これからもよろしくです。











長い間使っていたフライヤーの調子がおかしい。
「ホシザキ」のサービスマン「Aくん」に見てもらう。
ネットで買った外国製の品なのに心良く修理を引き受けてくれる。
空焚き防止のセンサーがいかれているが、
このメーカーはもう無くなっていて部品を取ることはできないという。
他のメーカーの装置を付けたりと、いろいろやってくれたが復旧できない。
そもそもの原因は自分にある。
機械の内部も、ある程度防水されているものと思い込み、
結構水のかかる洗い方をやっていたのである。
改めて聞いてみると絶対に水をかけてはダメだという。
話のついでに洗い方の頻度を聞かれる。
毎日洗うよと言うと「え〜っ!」とびっくりしている。
せいぜい洗って一週間に一度か、油から煙が出る位になったら洗えばいいとのこと。
天ぷら油の劣化を考えると、毎日天かすを濾して綺麗な油で揚げるのが理想の筈。
そう思って7年間ベタベタのフライヤーを毎日洗ってきた。
必要以上のことをやっていた。
何ともおバカさんですな。
前から頼んでいた作業台の購入と、新品のフライヤーを併せてリースを組んでもらうことに。
4年のリースで月々1万円弱。
75歳までは頑張らなくちゃならないでしょうな。
仕事があるだけ幸せと考えなくちゃなりません。
「アベノミクス」の第2段だかなんだか知らないが、
大企業中心のこの国の政策は間違っている。
それぞれの人生を一生懸命に生きてきた人達に、
分け隔てなく安心して暮らせる老後なくして何の政治か。
地方を元気にとか、地方再生とか掛け声だけは勇ましいが、
ここ紋別では産科の医者の不足により、
初産の女性は何年も前から地元で出産できない状態が続いていた。
一番近くて受け入れてくれた遠軽厚生病院も、
産科の医者の退職によって経産婦のみの取り扱いになってしまった。
結果、紋別の初めての出産は名寄へ、遠軽は北見へということに。
自分が生まれた70年前、山奥の農家の嫁が産気づくと、
夏は荷馬車に、冬は馬橇に乗せて街場の医者や産婆のところへ走った。
まるで時代を逆行している様な状況で、少子化をくい止めようという文言だけが虚しく響く。
別に街が栄えなくてもいい。
そこに穏やかなお年寄りと、元気な子供達の姿があればそれでいいのだ。
もうすっかり山の樹々は色付いた。
冬は直ぐそこ。
今回の定休日は食洗機の設置で慌ただしく過ぎた。
来週の休みは雪への備えをしなければならぬ。




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