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良い蕎麦屋の見分け方の一つに、蕎麦湯の出し方で判断するというのがある。
熱々の蕎麦湯が入った湯桶を、ちょうどいい頃合いを見計らって出してくれる店は、
すべてに気配りが行き届いて蕎麦も当然美味いというわけである。
当店も開店以来、そんな蕎麦湯の出し方に拘って来た。
蕎麦を持って行ったらそれで一丁上がりじゃなく、
接客とはいつもお客さんの様子に意識を向けていなければならないもの。
そのような考え方を持ってもらうためにもよい訓練であった。
ところが夫婦二人でやるようになった10月からの日曜日は、
とてもじゃ無いがそんな余裕はない。
仕方がなく保温ポットに入れて湯桶や湯呑と一緒に置いてみた。
飲みたい方はお好きにどうぞという訳である。
これが思いの外好評なのです。
席に着くなりお茶がわりに飲む方や、何杯も注ぐ方もいらっしゃる。
自由に扱えるのがいいという。
それではと、平日も同じやり方でご提供することに。
ただし、気配り目配りは従来通り以上を心掛けるつもりである。
蕎麦湯は不思議な飲み物。
一般的には冷たい蕎麦を召し上がった後の汁に注いで飲む。
そうすると出汁の香りが一気に立ち上ってくるので、
良い鰹節を使っているかどうかを判断出来るという。
そのまま飲むという方法もある。
穏やかな味が舌の上を這い上がり、蕎麦の香りと共に喉奥にゆるりと落ちて行く。
味も人間も、オレがオレがと自己主張が強いものが幅を利かせる今の世の中。
味覚を研ぎ澄ますと、おずおずと向こうの方から寄ってくる味わいもあるということも知っていただければと思う。
食に関するエッセイなどで著名な「平松洋子」さんの言葉だったか、
蕎麦屋の蕎麦湯は「仏のミルク」と称された。
正に言い当てて妙である。
「にの字」の蕎麦湯は蕎麦を茹でた釜の湯ではなく、
毎朝適量の蕎麦粉を水で溶き、沸かしたものをご提供している。
開店直後にいらしても、時分どきをずいぶん過ぎて見えられても、
同じ濃さの蕎麦湯が飲めるようにとした。
蕎麦を食べた後に蕎麦湯を飲むのは少し儀式めいたところもある。
一躍有名になったラクビーの五郎丸選手のルーテインと似ているかもしれぬ。
昼時であれば、心を鎮めながらもうひと踏ん張りの一服。
夕方ならば一層の憩いのひと時へと導く一服。
それぞれに心の区切りを付けるそんな役割があるような気がする。








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訂正です
10月6日の蕎麦日記で、
網走のT君がやっている、「もっきり屋」という居酒屋を立飲み屋と間違えてしまった。
T君から紹介についての感謝のコメントで判明。
T君、ゴメンね!
座って飲めるのであれば、だいぶ腰にガタのきている老体にとって有難い。
機会を見つけて飲みにいくよ〜!
にの字 2015/10/21(Wed)23:53:33 編集
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