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先週の土曜、日曜は天候が回復したせいか2日とも30人越えを記録、
特に日曜日は35人と、今年最高のお客様の数となりました。
その内三分の一は初めて拝見するお顔。
仕事の合間に外の車のナンバーを見てみると、
札幌、旭川、帯広、釧路とにぎやかです。
はるばる遠くからこんなてぇーしたことのない蕎麦を食べに来ていただいて本当に嬉しいのですが、
満足してお帰り下さったかなと考えると、背筋が寒くなる思いがします。
千葉の名店『竹やぶ』店主阿部さんの言葉に、
『すべてのお客様に気に入られようとするより、野球で言えば三割バッターを目指しなさい。』
というのを本で読んだ記憶があります。
そう考える方が肩の力が抜け、よい蕎麦が打てて商売も長続きするよと。
言っておられることは頭では分ります。
でもでもしかし、全部のお客様が『美味かったよ~。また来るよ!』と思って下さる蕎麦をお出ししたい。
肩に力が入ってもいい、その結果長く商売を続けることが出来なくてもいい、
とにかく『来た甲斐があった!』と感じてもらえるような蕎麦をお出ししたいと思っています。
人口2万5000人を割ったこの街。
地元を軽視する訳ではないのですが、
いかにして地方のお客様を呼び込むことが出来るかに、
この地域の飲食店の存亡が掛かっているのではないかと思います。
紋別ならではの食材を使った蕎麦、ここでしか食べられない蕎麦、
なんかないかなーとずっと考えてます。
いいアイデアがあれば教えてください。

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蕎麦は和食を代表する食べ物です。
ですから当店は出来るだけ『英語』、『カタカナ』を使いません。
たとえば普通、飲食店の店主は『マスター』なんて呼び方をしますが、
にの字では『大将』です。
そのほかにも『メニュー』は『品書き』、『デザート』は『甘味物』ですし、
客席係がお客様の注文の品を厨房に伝えるときには、
『〇番テーブル、オーダー入ります!』ではなくて、『〇番さん、注文入ります!』です。
65歳以上の方の割引は『シルバー割引』ではなく、『敬老割引』。
木曜、金曜の女性の割引は、『レディース割引』じゃ駄目だとあれこれ考えた結果、『花割り』にしました。
ところが先月から始めた『ポイントカード』には適当な日本語が見当たらない。
『点数獲得表』は変。
たいして良くない頭を懸命に使ってみても思い浮かばないどころか、
第二次世界大戦中に英語の使用を禁じられた野球の審判が、
『ストライク!』を『いい球!』、『ボール!』を『わるい球!』と言ってる時代に逆戻りしているみたいに思え、
そのまま素直に『ポイントカード』にしてしまいました。
もうひとつ和訳が見つからないものがあります。
夜の部『蕎麦御膳』の『ほろろ』のお客様は通常1時間半ぐらいのお時間で召し上がっていただいているのですが、すべての料理を出し終えてもお話がはずんでしまい、なかなかお席を立たないお客様がたまにいらっしゃいます。
居心地の良い場所をご提供できたということで、店にとっては嬉しいことなんですが、
何分片付けなどの仕事が後に控えています。、
『もうちょっとで終わりだよー』ということをやんわりと伝えることができないかなといろいろ考えて、
通常『ラストオーダーです』と言うところをなんて言えばと。
そのまんま和訳すると『最終注文でーす』なんですが、
なんか死刑執行前の死刑囚に『最後に食べたいものはなんだ?』と聞いてみるみたいで、
どー言ったらいいもんだかとはなはだ悩んで答えが出ずにいます。
何か良い言い方があればどうぞ教えてください。
閑話休題。
今月のお勧め蕎麦、『割り子蕎麦』が女性のお客様に好評です。
三つの小鉢に割れた蕎麦は、ひとつめが錦糸卵と甘辛の鶏そぼろ、
ふたつめが長いもとろろにうずらの玉子、みっつめがおろし蕎麦の小盛です。
いろんな味が楽しめます。
どうぞお試しあれ。
 
wariko3.jpg

                 
長かったゴールデンウイークが終わりました。
今回3日、4日の月曜・火曜も休まずに午後3時までの営業でやってみました。
天気にも恵まれたせいかまずまずのお客様の入りとなったのですが、
半分以上が札幌や旭川という地方からいらした方たちでした。
何人かの皆さんと短い時間でしたがお話をさせていただいたのですが、
予想通り『食べログ』を見て来たとのこと。
あらためてネットの威力を思い知らされました。
今のところ良い評判のみのようなので安心なんですが、
ちょっとでも気を抜いて出来の悪いものを出してしまうと、
良くない評判があっという間に広がってしまうのがネットの怖いところでもあります。
これまで以上に毎日を真剣勝負でいい蕎麦を出さんきゃいかんと思っています。
それにしても体が週休2日制にどっぷりと慣れちまったらしく、
休み無しの14日間は結構きつくて、すっかり疲れ果ててしまいました。
小学校は旭川の神居小学校でした。
3,4年生の担任は久我虎雄というおっそろしく厳しい先生で、みんなクマトラと陰で呼んでました。
その先生がある日、『オマエたち、ポケットは何のためにあるか知っているか?』と生徒に聞きました。
みんなそれぞれ『寒いときに手を入れるためです』とか
『お使いに行くときにお金を入れるためです』などと答えたところ、
『みんな違うぞ!ポケットはな、落ちているゴミを拾って入れるためのものなんだ』と教えてくれたのです。
それから50年以上経った今、
お客様が帰られたあと、下がってきたお盆を見てその言葉を思い出す時があります。
落っこった蕎麦の切れ端を包んだティッシュ、お口の端を拭いたティッシュ、
そして明らかに鼻をかんだものと思われるティッシュが丸められてお盆の上に乗っかってる。
ポケットに入れないまでも、お帰り際に店のゴミ箱にポイしてねと言いたくなります。
そしてもうひとつ。
お食事の後のお盆の状況から、そのお客様の家庭の様子が見えてくるような気がします。
特に女性のお客様、どんなにおしゃれな服を着て、どんなに綺麗に化粧されていても、
帰ってきたお盆がとてつもなく汚れていたり乱雑だったりすると、
その人の台所や部屋の中もこんなんなんだろうなと思っちゃいます。
女性の皆さん気をつけましょうね!
蕎麦屋のオヤジはそんなところを見たりしているんですぞ。
ずーっと心の中で気にかけていたことが、先週続けざまに相手の方からの訪問をいただき、
その後のお話を聞いたり、お顔を見たりして、少しほっとした気分になっています。
一人は、自分が柄にもなく教会の日曜学校の先生をやっていた時です。
さっちゃんというくりくりした目が不二家のペコちゃんそっくりな生徒がいました。
小学校の1年生か2年生だったと思います。
5月のある日、滝上に日曜学校のバス遠足に行きました。
小雨の降る肌寒い天気でした。
雨に濡れない様に、お弁当もSL公園の屋根の掛かったところで食べて早々に引き上げてきたのですが、
次の日からその子は風邪を引き、高熱が続いたため意識不明の重体になり旭川の病院に搬送されました。
なんとか一命は取り留めたものの、脳に損傷を受け全身に麻痺が残る状態になってしまいました。
責任を感じ何度かお見舞いに行ったのですが、何とも辛く、だんだん足が遠のいてしまいました。
それから20数年。
さっちゃんのお母さんが、先週にの字に来てくれたのです。
様子を伺うと3年前に亡くなったとのこと。
ため息と一緒に後悔の思いがどっとあふれ出てきました。
もっともっと、何回も何回も、会ってあげなければなりませんでした。
お墓のおおまかな場所を聞き、昨日お参りに行ってきました。
分るかなと思ったのですが、墓苑の一番上から見渡したとたん、
ひとつのお墓が目に飛び込んできました。
迷うことなく遅すぎる再会をすることができました。
もう一人は深川で牧師をされているK先生です。
まるで牧師を絵に描いたような先生で、
純粋で素朴で朴訥で、誰でもが会った瞬間に大好きになる先生です。
いろいろとお世話になったのに、20年近く葉書ひとつ出さないままでいました。
ところが先週の定休日の月曜日、突然訪ねてきてくれたんです。
『蕎麦食べにきたよ~』と。
少し待ってもらって蕎麦を打とうと思ったのですが、
持病の糖尿病のため、時間時間で食事を摂らなければならないとのことで、
僅かな時間お話をしただけで帰られてしまいました。
せっかく来ていただいたのに申し訳なくて、
昨日の朝、K先生だけのために蕎麦を打ち宅急便で送りました。
どうぞお体大切に!今度はゆっくり昔話でもしましょう。
自分の命の残り数が数えられるようになった時に、
気がかりだったことがそうでなくなることは本当に幸いなことですなぁ~。
感謝!感謝!!





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