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『HO』という月刊誌がある。
『隠れ家レストラン』とか『場所が分かりにくい蕎麦屋』とか、
なかなか面白い企画をやってくれちゃってる本です。
その『HO』さんの編集部から電話がありました。
なんと当店の取材をしたいとのこと。
たいていは本屋での立ち読みで済ませ、
めったに買ったことが無いというのになんともありがたいことです。
もちろん断るわけもなく、先方から申し込んだ日程に一拍おいてから重々しくOKを出しました。
取材当日、あわてて買ってきた『HO』の最新号を、
マガジンラックの一番前に差し込む自分に、『なんだかな~』と少々嫌悪感を覚えながら待っていると、
バリバリのキャリァウーマンそのまんまのちょ~素敵な『H』さんがカメラの男性と一緒に到着しました。
早速いろいろな質問を受けたのですが、
美人を前にするとおだってしまう悪い癖が出てしまい、
答え2割の横道逸れ話8割。
『H』さん、余計なことばっかししゃべくっちまって申し訳ありませんでした。
何はともあれ、予定通りに行けば来月号の『麺特集』に載っかる様です。
どうぞ立ち読みではなくご購入くださいませませ。
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お昼時にサラリーマンのお客様が増えてきました。
気になることがひとつ。
大盛りではなく、普通の一人前で済まされる方が結構いらっしゃる。
もともと蕎麦は小腹を満たすものとはいえ、
20代や30代の男性がそんなんで昼からバリバリ仕事できる?大丈夫?と思ってしまう。
昔々の学生時代、いつもお腹を空かせていました。
主食は近所のパン工場で買ってくる1袋30円のパンの耳。
それをそのままか、パチンコで勝ったときに手に入れるクリーマを溶かしたものに浸して食べる、
そんな食生活でした。
喫茶店のボーイのバイトの帰り、先輩に誘われていくラーメン屋でもお金が無くてライスだけを頼むことも度々ありましたな。
気の毒に思ったのか、ラーメンの汁をお湯で薄めた中華スープみたいなもんを付けてくれるんです。
でも不思議とミジメだとかタイヘンだとかは感じませんでした。
なぜなら周りの友達の大多数も似たような状態だったから。
学生なんちゅうモノはひもじい思いをして当たり前、そのようにみんな考えてる時代でした。
ただ一度だけ、悔しくて惨めで涙流したことがあります。
2日ぐらい何も食べてなく、ふらふらになりながら学校へ行って誰かに金を借りようとしたとき、
『ウチへいらっしゃいな。なにかママに作ってもらって食べさせてあげる。』
同級生の女の子が言ってくれたのです。
『ちょ~ラッキー!!』とパパが大蔵映画の重役をやってるその子の家に向かいました。
川崎は登戸の高級住宅地。
緊張しながら居間に招き入れられ、出てきた料理がすき焼きに出前のお鮨です。
阿呆のように餓鬼のようにひたすら食いましたねぇ~。
ところが急に食べ物が入ってきたため胃がびっくりしちゃったらしく、
しばらくすると気持ちが悪くなり、トイレで全部戻しちゃいました。
便器に顔突っ込みながら、苦しさ半分惨めさ半分でボロボロ泣きました。
そんな自分の若かりし頃のことを考えると、
2,30代のお客様の蕎麦の量はついつい多めに量ってしまう。
そして今まで二の足を踏んでいた丼物と蕎麦の組み合わせも、
腹ペコでご来店される皆様のために考えている今日この頃です。


紋別茶道会の重鎮、T先生は確か御歳91歳のはず。
夏季限定のにの字のご常連です。
秋風が冷たくなると、千葉に住まわれる娘さんのところに一時移住。
翌年5月の風が爽やかになる頃、またこの地に帰っていらっしゃいます。
先生の好物は海老天蕎麦。
特大の海老天2匹が乗っかった1人前をぺろりと召し上がる。
多少耳が遠いだけで、肌は艶々、足腰もまだ大丈夫。
そんな先生が先日いらした帰り際、
お茶の野点の時に使う日傘をもらって欲しいと言うのです。
当店の窓から見える景色がお気に入りの先生です。
これからの季節、山は紅葉、海はますます青みが深くなる。
そんな景色を一望できる当店の庭に、3尺5寸を超える朱色の日傘は似合わないはずがありません。
有り難く頂きますと先日取りに伺いました。
車に日傘を積み込み、お礼を言おうとベランダで見ていたT先生のところに。
『マスター、元気に頑張って!!』
先に言われちゃいました。
涙ジュワッとなりながら握手。
『ありがとうございました!!また来年お待ちしてますよ~!』
何とか声を振り絞って言うのが精一杯。
本当に、本当にお元気で!!
来年はウグイスの声を聞きながらにの字の庭で蕎麦召し上がってください。
お待ちしています。


開店時からご提供してきた生ビールですが、
9月末で終了することにしました。
なぜなら理由は簡単、注文があまり無いからです。
ご存知の通り、生ビールは鮮度が命。
最低でも口を開けてから1週間ぐらいで使い切らなければなりません。
2年の営業期間を経て、当店ではその条件をクリアするのは無理と判断しました。
美味くない生より、良く冷えた瓶ビールです。
とりあえずエビスとキリンのラガーの瓶を置こうと思ってます。
そもそもが蕎麦屋酒をたしなんでいただくには、
店の行き帰りに公共の交通機関があるということが要件です。
仕事が終わった夕方の早い時間、大勢ではなく一人で蕎麦屋に入り、
酔い過ぎない程度のお酒で仕事の疲れを洗い流し、
一枚のせいろで小腹を満たすというのはなんとも贅沢で至福のひと時だと思います。
少し歩くと地下鉄や電車の駅があり、
しかも通勤に車を使っていないという日常でなければ、なかなか味わうことの出来ない場面です。
札幌以外の北海道の蕎麦屋が夜営業に苦労しているのはそんな背景があるのです。
平日は2時か2時半で閉めて、夜は『ほろろ』を含めてご予約があった日のみ営業しようかな、
なんて考えているこの頃です。


超忙しかった8月の営業が終わりました。
なんと1日平均のお客様の数が24人。
当店をご贔屓にして下さるお客様のお陰とただひたすら感謝です。
どんなに忙しくなっても、最近は余裕を持ってお客様の注文をこなせるようになりました。
その秘訣は注文の品を映像で記憶することです。
最低でも3つのテーブル、出来れば5つのテーブル、つまりにの字全席の注文を頭に入れて、
どのようにしたら使う食材を効率良く準備できるか、
そして何より茹で上げた蕎麦を最高の状態でご提供するために
注文順にテーブルをばらして、冷蕎麦と温蕎麦を大体3人前づつに組み直します。
なぜなら当店では、冷たい蕎麦と温かい蕎麦の茹で時間を変えているのと、
蕎麦釜の最高能力が3人前が限度だからです。
その間に天麩羅をどのように揚げたらベストかという問題も発生します。
特に温蕎麦の海老天は、揚げてから少々時間を置かないと衣が剥げてしまうため、一番気を使うところです。
そんなてんやわんやのの厨房に甘味物の注文が入ります。
従業員ののTさんと狭い厨房を走り回るわけですが、
そんなにめちゃくちゃな混乱は無くなりました。
注文を映像で記憶する。
間違い無く仕事をこなす秘訣です。
そして厨房で仕事をするもの同士、同じ映像を共有する事がこの商売の正に要点かも知れません。
映像で記憶する。
難しいようでやってみると簡単なことですよ。
普段の家事でも役に立つと思うのでどうぞお試しあれ。
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