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29日の日曜日で7月の営業が終わった。
1日平均のお客様の数、27名様。
相変わらずの忙しさが続いている。
売り切れ仕舞いにしないで追い打ちをかければ、もっと数は伸びる筈。
だが蕎麦屋の仕事は、営業中の札を出してからが3割。
7割方は開店前の蕎麦打ち、そして閉店後や休日の仕込みの作業などが占める。
朝は休みの日も3時半には目を覚ます。
4時には店に出て蕎麦を打ち始める毎日。
8時間労働というのは人間の心と体の生理にかなった制度だと思う。
朝から数えて8時間目あたりの2時過ぎになると体が悲鳴を上げ出す。
前屈みでの姿勢が多いせいか背中が痛くなる。
体の痛みは何とか我慢できても、頭の疲れはどうしようもない。
注文伝票の品書きが一目で憶えられなくなったら限界のしるし。
さっさとやめちまって休むが勝ちである。
待ち遠しいのは定休日の月曜日。
火曜の休日は仕込みの作業があるが、月曜は何も無いことにしている。
4時起きはいつものとおり、突き出しの揚げ蕎麦を作ってしまうと仕事は終了。
多少天気が悪くてもオープンにした車で出かける。
大好きなコースが鴻の舞を通って遠軽へ抜ける道道。
シフトをマニュアルに切り替え、コーナーを攻める。
1週間分の疲れが風と一緒に後ろに吹っ飛んでいく。
今日はそのまんま、温根湯の『手打ち蕎麦すずき』さんまで足を伸ばす。
『一茶庵』で修行された店主。
7月の初旬、訪問をいただいたのだが生憎の売り切れ。
今回はそのお詫びも兼ねたつもりである。
時分どきを外したのだが他のお客様が居たため、
少ししか話が出来なかったが得るところ多し。
その後は北見のマイカルでバットマンの新作を観た。
いろんな意味でのアメリカ人の馬鹿さ加減がよく分かる。
バットマンが乗り回す垂直離発着機が、問題になっているオスプレイと重なってしまう。
あんな物騒なものはコミックの世界だけにしておきなさい。
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市立博物館で開かれている国松登、明日香展を見てきた。
展示されている作品はほんの僅かだったが、
しばらく振りに国松登の絵に会うことができた。
中学生の時、彼の水彩画を何かの本で見たのが最初。
積丹の海が瀟洒なタッチで描かれたその絵を見て以来、
透き通る積丹グリーンの海を自分も描きたいと思う。
実現したのは高校2年の夏。
修学旅行をやめて、自転車で全道一周旅行を計画した。
旭川、札幌を通り積丹に着いたのは4日目。
恐ろしく風の強い日で、岬の突端へは立って歩けず這って行く。
憧れ続けた風景をスケッチした。

紋別は1週間ほど前からバイクの若者が目立ち始めたような気がする。
気温はイマイチだが夏本番かもしれない。
気になるのはコンビニの前で弁当を食べている連中が多いこと。
走りやすい北海道の道路をただひたすら駆け抜けるというのも、
青春の旅のスタイルなのかもしれない。
だがライダー諸君、もっとゆっくりいきましょうよ!
その土地の人と触れ合い、美味い物を味わうことは旅の醍醐味。
てなわけで、『蕎麦日記』見たよと言っていただければ、
本日より8月いっぱいまでの期間、蕎麦半額にします。
ただしライダーとチャリダー限定。
潮見町のT先生は御歳93歳。
紋別茶道界の重鎮である。
冬は紋別を離れ東京の娘さん宅で過ごされる。
6月になると戻ってこられて大好きな海老天蕎麦を召し上がりに来店されるのだが、
7月になっても何の音沙汰も無い。
もしかして体調を崩されたかと心配していたところ、
7月1日の日曜日、元気なお姿を見せてくれました。
腰を痛めて療養していたため帰ってくるのが遅れたとのこと。
相変わらず顔色は若者顔負けのツルツルピカピカ。
蕎麦は少し残されたが海老天2本完食です。
近じか市内の介護施設に体験入所されるそうです。
ご本人も家族の皆さんもいろいろな思いがあるのだろうが、
安全な老後を送るためには、致し方が無いことかもしれない、
自分も老いを感じることが多くなってきた。
ウデ力は衰えていないのだが、指先の力が弱ってきた。
ねじ切るタイプのビンのふたを回せない。
プルトップの缶詰を上手く開けれない。
豆腐のパックの包装が剥がせない。
スーパーのレジで財布の硬貨をパパッと掴めない、などなど。
老化は忍び寄るなんていうもんじゃなく、
正面切ってドカドカと大股でやってきているような気がする。
今まで大病もせず元気で過ごしてきたツケがまわって来たかも。
まっ、それもしょうがない。
ケセラセラである。

粉が舞ったり、油が跳ねたりの蕎麦屋の仕事。
丈夫な前掛けは必需品です。
愛用しているのは昔ながらの木綿の帆前掛け。
しゅっと紐を締め込むと働く気持ちが沸いて来る。
元々は酒造りの蔵元の仕事着だそう。
そんな理由なのか昭和の時代、近所の酒屋の販促品は『千歳鶴』だの『高砂』だのと酒の名前が染められた帆前掛けだった。
漬物の時期になると母も帆前掛けをし、近所のおばさんたちと外で大根洗いなどをしていた。
何時もと違う賑やかな雰囲気に浮かれて走り回る子供達。
映画『三丁目の夕日』より十年以上さかのぼる昭和の風景。
何故そうなったのかは思い出せない。
多分転んで泣き出した自分を膝の上に抱き寄せたのだと思う。
普段からベタベタと子供を甘えさせる親ではなかった。
滅多に無い状況に深呼吸する自分。
その時の母の帆前掛けの匂いが記憶に残っている。
水っぽいような、生臭いような不思議な匂い。
ふと思い出して仕事が終わった自分の帆前掛けの匂いを嗅んでみた。
ただ油臭いだけ。
もしかしたらあれは母の羊水の匂いと重なっていたのかもしれません。

学生時代幾度かの引越しをしたがいづれも小田急沿線だった。
駅隣のOXストアーで鯵フライをよく買った。
本当は豚カツを食べたかったのだが、値段は確か鯵フライの3倍ほど。
迷う振りをして買うのは鯵フライ1枚。
相模大野のOXストアー惣菜コーナーに『ぽんこちゃん』という新潟出身の女の娘がいた。
丸くて色白でちょっと垂れ目の少し狸顔があだ名の由来。
アパートに帰って開けてみると2枚入っている。
ガラスケース越しに二言三言話を交わすだけだったが、
新潟沖大地震で実家が被害を受けたと帰郷してしまった。
自分より三歳以上年上だったので今は70近くのおばあちゃん。
元気でしょうかね。
ところで鯵フライには絶対醤油である。
皮と身の間に残る血合いの生臭さを消すのは醤油。
困るのは添え物のキャベツだ。
千切りキャベツには絶対ソース。
キャベツに醤油が掛からぬよう、鯵にソースが掛からぬよう、
境目をキッチリつけながらちまちま食べるのも、
鯵フライの楽しみ方のひとつなんですな。

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