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あんなに残っていた雪も、ここんところの20度を超える陽気であっと言う間に無くなった。
現れた地面から待ってましたとばかりに蕗の塔の若草色。
店裏の斜面は、人も犬猫も通らないから出てくるものは清潔この上も無し。
さっそく2、30個摘んできて毎年恒例の蕗味噌作り。
包丁で刻むのは面倒なのでフードプロセッサーに放り込む。
たちまちのうちに厨房の中は春の息吹が吹き荒れる。
細かくなったものを少し齧ってみると、思わず背筋がシャンとなるような苦みとえぐみ。
長い冬の間に弱った体を目覚めさせるために、自然界はこんな最適なプレゼントを用意してくれる。
胡麻油で炒め、出汁と味醂で割った合わせ味噌を入れて艶が出てくるまで練り込んだら完成。
お酒を注文してくださったお客様に、そのまま小皿にちょこんと盛ってお出ししても良いのだが、
そこでもうひと手間が『にの字』のやりかた。
大根を米糠で下茹でしたものを、出汁に酒とほんの少しの塩を加えたもので柔らかくなるまで煮込む。
出来上がったものに蕗味噌を乗せると、春限定の『風呂吹き大根の蕗味噌乗せ』。
美味いですねぇ~。
一皿で二合はいくこと間違いなし。
お酒を召し上がらないお客様も、『蕎麦日記、見たよ』の合言葉でお出しします。
それにしてもこんな苦みを旨味として感じるようになったのは何時の頃からなのか。
新鮮な塩焼き秋刀魚のわたや、ウドの穂先の天麩羅を食べれるようになったのは、
酒の味が分かりだした年代。
酒を飲む飲まないは全くの個人の自由。
だが酒が味覚の世界を広げることは間違いのない事実だと思う。
連休初日の日曜日。
30超えの入りでまずまずの滑り出し。
札幌や網走からのお客様が目立つ。
3時ごろ、残り二食となったので売り切れ仕舞いの看板を出した。
一分も経たないうちに2名様ご来店。
なんと以前の仕事でお世話になったYさんご夫妻。
仕舞の看板を見て帰ろうかと思ったが、せめて顔を見てからと戸を開けられたそう。
『辛味大根せいろ』を『美味い!美味い!』と召し上がり帰られた。
一本残らず綺麗に完売。
先ずは出足快調のGWである。

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