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年ごとに事務仕事が億劫になってきたと、
つい先日もこの日記でつぶやいたばかり。
今日15日が期限の所得税確定申告をさっきようやく提出した。
売り上げ金額は前年比10パーセント強の伸びである。
このご時世に結構な数字。
先ずもって贔屓にしてくれるお客様に深く感謝。
そして安い給料で働いてくれる従業員のみんなに感謝である。
蕎麦屋やラーメン屋は一人当たりの単価が低いので、
杯数で勝負しなければならない。
席数が多ければいろいろやり方があるが、
当店のように小さい店は何回転回すかが肝心となる。
お客様にはゆっくりと蕎麦を楽しんでいただきたいが、
空き待ちの方が風除室で控えているとそうはいかないだろう。
ご常連のお客様は蕎麦を噛み噛み席を立ってくれる。
申し訳ないなと思うとともに、もっと美味い蕎麦を打たなければと心を揺らされる。
賃貸ではなく、自分で店舗を建てて開業した場合、
店舗部分の建築費用は減価償却費で所得から控除される。
什器その他も含まれるので相当な金額になり、
赤字の決算が続いていたが、開業8年目にして所得税額が発生した。
ようやくお国のために税金を納め、一人前に文句を言えるようになったのである。
あまりいろいろ書くんじゃないよと、忠告してくれる人もいるが、
少々度が過ぎた時は呆けた振りをすればいい。
道立流氷科学センター「GIZA」が募集した写真展の新聞記事。
題名は「オホーツクの四季」だそう。
最優秀作品に選ばれた写真を見て「ん?」と思った。
海岸に打ち上げられ死んだ鯨の胴体の上に若者が乗って「どうだ!」のポーズをしている。
バイト先のコンビニの冷蔵庫に寝そべった写真をネットで流すバカと、
一緒の匂いを感じてしまうのは自分だけか。
地球上のあらゆる生き物には命の尊厳がある。
北海道の先住民、アイヌの人達はすべてのモノに神が宿ると教える。
小さい頃、野原でオシッコをする時は「草の神様、ちょいとゴメン」と言ってしたものだ。
これは多分アイヌ民族の考え方が伝わっていたのだろう。
「オホーツク」の語源はアイヌ語である。
「オホーツクの四季」を謳うならもっと心が暖かくなり、
命を貴ぶ気持ちに満ち溢れ、この地を開いた先住の人達の教えに沿うような写真を選ぶべき。



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5日の土曜日、まずまずの入りでそろそろ閉めようかと考えていた午後3時、
一人の年配の女性が御入店。
「ここはミシュランガイドに載っていた店だよね!」と仰る。
「そうですよ、市内で只1軒、オホーツク管内でも3軒だけのビブグルマンという評価をいただきました」と答えると、何故に本棚にガイドブックを置いていないのかと言う。
ごもっともな指摘である。
4年前に発売された時、何となく買いそびれてしまい、
そうこうしているうちに、あっという間に入手困難になった。
ヤフオクなどのオークションでは7000円なんていう値段で取引されている。
もういいやと諦めてしまったのである。
そんなことをお話しすると、家に一冊あるのであげると言う。
日曜の夕方、「家宝にした方がいいよ!」とわざわざ持ってきてくださった。
見ると、当店のページに小さな付箋がついている。
何だかとても有難くなり目頭が熱くなってしまった。
地元の皆さんに支えられている実感をひしひしと感じる。
もうすぐ北海道新幹線の開業とのことで道南や道央が沸いている。
それはそれで結構なことと思うが、観光客目当ての一過性の商売がこんな場面では付き物。、
地元の人達が喜びを持って暮らす毎日の生活の中に、観光の本質があると思う。
さて、東北大震災から5年。
未だに仮設住宅に暮らす多くの方達がいる。
福島原発は廃炉の行く末さえ見えてこない。
国全体で真剣に考えていかなければならぬのに、
テレビをつけると相変わらずヤクザの対立抗争の話し。
一般人に迷惑がかからぬよう東京ドームでも貸し切って、
殴るなり殺すなり気の済むまでやんなさいと、
好き勝手にさせたらどうだろう。
昼のワイドショーで盛んに取り上げるということは、
それだけ興味を持っている人たちがいるという証拠。
全く持っておかしな世の中である。
明日は3月11日。
鎮魂の蕎麦を打とうと思う。








2月21日の日曜日、本州各地に大雨をもたらした低気圧が北上。
暴風雪との予報が出ていたが、風速は10メートルほど。
ただ間断なく降った雪が膝上あたりまで積もる。
吹き溜まりはないので1時間で片付けられると読む。
相棒のホンダ9馬力除雪機も、燃料漏れを起こしていたキャブレターを交換し万全である。
10分ほど快調に雪をぶっ飛ばしていたが、エンジンの調子がどうもおかしい。
やがて回転数がまばらになり、ついに止まってしまった。
慌てて修理を頼んでいるSボデーさんに電話するが、
若社長は地方に出かけていて留守とのこと。
引退している親父に頼んで行ってもらうからと言ってくれたが、
時間は9時を回ろうとしている。
こうなれば人力でやるしかない。
せめて5,6台が停まれるスペースを何とか開けようと、
ママさんダンプで大汗を掻いているうちに、
Sボデーさんが来てくれたのだが、店の入り口で軽トラが雪にはまってしまった。
これを脱出させようと押しているうちに、右腰を捻り痛みが走る。
蕎麦屋は前屈みの作業が多いので、みんな腰を痛めるという。
丈夫な筋肉と骨を親から貰ったおかげで、
開業以来8年間、腰も他のどこも患うことがなく過ごしてきた。
それなのに一大ピンチである。
立ったり歩いたりするのには支障はないが、左前前方に屈むことが出来ない。
大雪警報は出ているが、流氷の時期の日曜日は稼ぎ時。
まっ、何とかなるだろうと店を開ける。
こんな大変な天気にも拘らず17名様のご来店。
湿布薬とコルセットでガードした腰は悪化はしていない。
腰の骨と筋肉を繋ぐ靭帯を痛めたのだろう。
時間の経過が最良の特効薬である。
二日間の定休日で少しでも状態が良くなればいい。
冷え取りヨガを実践している奥方は患部を温めなさいと言う。
温めて血行を良くするのは分かるのだが、
取り敢えずの最初の処置は炎症を抑えることだろうと反抗する。
去年から冷え取りの「要」だと靴下の重ねばきを勧められてる。
何か体の調子に変化はないのかと聞かれるが、
鈍感なせいか「あんまりない」と答えるしかない。
まっ、世の中の健康方法というものはそのようなものだろう。
長い間続けて行くことで効果が現れる。
ただ、ヨガの先生に言ってないことが一つ。
当店のトイレ内の換気扇は温熱センサーで作動する。
自分の体温が低すぎるせいだったのか、
10回に1回しか動かなかった換気扇が、
ほぼ80パーセントの確率で回るようになったのである。
何だかんだと言いながら体は正直。
温まりつつあるのだろう。











当店で働くパートさん達も年末調整をやらなければならない。
所得の額からして税額が発生する人はいないが、
給与支払報告書などを1月末までに市役所や税務署に提出する。
これが何とも面倒なのである。
やり方が分からないとかいうのではない。
8年前までは毎日こんな事務仕事ばかりしていた。
なのにである。
老眼が進み、数字や文字が見えにくくなっている所為もある。
だが原因はそれだけではないと思える。
たかだか蕎麦とはいえ、「モノ」を創り出す仕事の脳と、
「モノ」を創り出す仕事に付随する事柄を片付ける脳は別物かもしれない。
ただでさえ脳は年齢と共に萎縮するらしい。
自分の脳はそんなことで極端なアンバランスを生じているのだと思う。
なんて言い訳を考えながら、
2月最初の定休日にようやく書類を広げまとめにかかる。
やれば30分もかからずに出来上がる。
水曜日の仕事の合間に市役所に持って行く。
同じ年末調整関係の書類なのに、総括表だかなんだかは税務署に持っていけという。
書類の提出先を見れば「市長」と「税務署長」と別れていることは確か。
だが市民にしてみれば同じ行政の窓口。
郵送やネットでの送信であれば別であるが、
わざわざ足を運んだ書類ぐらいは一カ所で受付なさいよ。
受付の臨職のおねえちゃんに文句を言っても仕方がないので、
素直にペラペラの一枚の書類を持って税務署に。
間もなく所得税の確定申告の時期である。
例年の通り赤字の決算が確定的なのに、
「待ってろよ!税務署!」と、
職員の皆さんを一瞥しながらあとにする。
法律的な様々な書類の作成や申告は、
個人や法人が自ら出来ることが原則である。
でも往々にして個人経営の場合は税理士に任せっぱなしというところが多い。
自分でやれば自ずと見えてくるところもあるし、
行政側とのやり取りで成長できる部分もあるのである。
先ずは面倒臭がらずに数字と睨めっこすることが大事だろう。
ところで、最近のテレビやラジオのCM。
昔のいわゆるサラ金の返済に伴う過払金の請求をやってあげますよという、
弁護士や司法書士のコマーシャル。
随分と増えたと思いませんか?
それだけ利用していた人たちが多いということだろうが、
「Aさんは100万取り戻しました!Bさんは50万でした!」
なんて戻ってくる金額をうたうコマーシャルなどを聞くと、
なんだかな〜と思うのは自分だけだろうか。
確かに元金をはるかに超えても延々と払い続ける状態は地獄だろう。
でも借りる時には利息がいくらぐらいの確認はやっているはず。
銀行の35年の住宅ローンにしても似たようなものである。
利息こそ低いものの、35年間に払わなければならない金額は凄い。
借金とはそういうものなのである。
夕べのテレビのニュース。
昨年度の日本経済の実質賃金の伸びはマイナスだったそう。
やはり「アベノミクス」で潤っているのはごく一部分である証拠。
こんな状態が続くと借入をしなければやっていけない中小の企業がどんどん増える。
残酷な殺人事件は毎日のように起きるし、
北朝鮮はミサイルをぶっ放すし、
本当に嫌な世の中になってきましたな。




一週間ほど前のこと。
昼時の混雑も一段落し、ホッと一息ついていると電話が鳴った。
国内大手の旅行会社「J⭕⭕」の営業の方だという女性。
2月の7日か8日の週末に外国人観光客9名の予約は可能かと問う。
昼時の時間帯については席数が少ないため、
ご予約はお断りしている旨をご説明する。
何とか待たずに入店できないかと仰るので、
土日は非常に混雑するので何時なら大丈夫ということは言えないとお話した。
その後、英語での対応はできるかとか細かい質問を受ける。
札幌の雪まつりの後、流氷観光をするのが人気のコースになっているらしい。
そんなご時世に沿っての問い合わせだと思う。
分かりましたと電話を切られたが、
少し落胆された様子が伺えて再度かけてくることは無いと思える。
しばらく経ってから絶好の商機を逸したかなとちょびっと反省。
だが、この店はこの土地のご常連さんに支えられてここまでやってこれた。
そんなお客様を一番大事にしたいという自分の考え方は、
どんなに外国の観光客が溢れても変えようとは思はない。
新聞などの報道によると、
札幌やニセコなどの道央圏では収容しきれなくなるほどの勢いで増えているそうで、
今後は道東方面にどんどん流れて行く傾向だという。
だからといって品書きを英語表示にしたりなどするつもりは無い。
来ても一向に構わないが、会話は片言混じりの日本語が基本。
混んでいる時は並んで待っていただく。
世界中で一番簡素な食べ物、水と蕎麦粉で出来た食物を味わって貰う。
禅味と俳味が結集した日本文化を表現する食物の代表である。
だが、儲けのことを考えるとこんなやり方も頭に浮かぶ。
10名ぐらいの外国人で貸切にし、
蕎麦打ちの実演、およびプチ蕎麦打ち体験付きでお一人3000円。
出来上がった蕎麦は揚げ置きのエビ天を乗っけて食べる。
これは外人受けするでしょうな。
何せ丸く仕上げた麺体を、
あっという間に四角にして薄く薄く延しあげる。
それを魔法のように16枚畳みにして、
人の首でも簡単に落とせるような蕎麦庖丁でタ、タタンと切るのである。
要所要所で打ち場に招き入れ、
延しや切りなどの作業を体験させてあげるのだ。
平日や週末はとてもじゃないが無理ですが、
定休日を潰して一カ月に一二度であればやってやれないことはない、
そんなことを考えているのですが、
如何でしょうか「J⭕⭕」さん。




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