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当店の看板は、「だて様」の職場の先輩である書道家のSさんの揮毫。
オンコの一枚板に書きしたためたものを「だて様」が看板に加工してくれた。
言わばこの店の宝である。
その看板が7年という歳月の経過により、
表面のニスの皮膜が剥がれたり、文字の墨痕がぼやけたりと劣化しつつある。
修復しなければならないなと毎朝の掃除のたびに思う。
その反面、自然のままに任せようという考えも自分の中に根強く存在する。
この看板が朽ちる時は、「にの字」が朽ちる時。
そんな商売の幕の引き方もかっこええではないかと。
砂澤ビッキというアイヌの彫刻家がいた。
数々の素晴らしい作品を残している。
札幌の芸術の森だったかと思うが、屋外に展示されたものがあった。
何本かの柱状のものの一本が腐食により倒壊した時に、
北海道新聞にこんな記事が載ったのを記憶している。
ビッキの作品は自然の木を使ったもの。
風雪が彫刻を蝕み、やがて朽ちて行くのも自然の摂理。
だからむやみに修復などはしないでそのままにしてくれとのビッキの遺志に従い、
倒れたままの状態で公開することにしたと。
自分の予想では看板が朽ちるより早く己が朽ちるのではないかと思っていた。
だが意外とこの体は弱りながらも何とか生き続けている。
もう少し体を労わりながら仕事をしなさいよという神様のサインなのだろう。
お盆が過ぎて少し暇になったら看板の墨入れをしようと思う。
さて先週の土曜日、仕事を終えて二階に上がりテレビをつけると、
「モリエール」の「 中道シェフ」が出ている番組をやっていた。
道内で唯一、ミシュランの三つ星をもらったフランス料理の名店。
その厨房は何とも狭い。
そんな中で6名ぐらいのスタッフが体をくっつけ合いながら料理を作る。
「中道」さんは言う。
この店の料理は自分一人で作るのでは無くチーム全員の仕事である。
自分が作りたい料理の味を、携わる全ての者が共有し、
限られた時間の中で全体で表現する作品であると。
優れた料理人が次から次に独立するのも頷ける。
翻って自分はどうか。
厨房の狭さだけは引けを取らぬが、
彼のように高尚な考え方はあまり無い。
ただ口うるさいだけでは駄目だと反省。










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見ました見ました!
しょっちゅうモリエールにて食事をとられる初老の紳士と仕事をしています。撮影の日もご家族でお食事されていたそうです。そんなこともあり放送は楽しみにしていました。私はお弟子さんの岸本さんという方の更に小さな夫婦でキリモリしているお店に行き仲良くしていただいております。ジャケット、ヒールでお洒落して行きます。マッカリーナのシェフも私の仕事がらみで昔毎日お会いしておりました。グループ外のお仲間や後輩も多く中道シェフに負けない熱い思いのシェフばかりです。そんなご縁から中道シェフとは勝手に近い距離感を感じております。おそらくモリエールさんには行く事はないでしょうけど、だって良く行くお店で同じ味が味わえるんだモノ。笑。勿論にの字様のミシュラン掲載により未だに愛読書、中道シェフもそれから更にテレビでよくお見掛けするようになりましたが段々若くなっていくような気がしますね、笑。
でも、ママの味ではないですが、好き嫌いがあるわけでもないのですが岸本シェフに対する全面的な信頼の元に私はコリアンダーやレモングラスやピンクペッパーなど克服しました。絶対食べてみなきゃ損、だってシェフの料理には意味があるって。そしてチーズとワインや、シェリー酒などマリアージュの意味がわかるようになりました。後は唯一わからないヤギのチーズを克服すればコンプリートです。
ちなみにうちのママの味はオムレツです。ひき肉と玉葱とピーマンだけのダイエーのマークのような、ケチャップで名前の書いた、黄身と白身が緩く混ざった半熟の美味しいヤツ!
話が広がりすぎました、お体御大切に湿度との戦い、頑張ってくださいね!
うめ&おねぇ 2015/08/11(Tue)22:14:43 編集
こんなに近い距離に
中道さんとそのお弟子さんたちが、
「うめ&おねえ」様と存在していたとは驚きです。
足元には到底及びませんが、「ママの味」の伝承という点では少し同じような方向かなと思ってます。
ちなみに「ヤギのチーズ」はノルウェイの友達にもらって食べたことがあります。
ミルクキャラメルのような味がして、とても美味しかったです。熟成の度合いなのかもしれません。
にの字 2015/08/13(Thu)02:40:42 編集
やはり味覚が鈍感なのです…。
近いと言ったらおこがましく恥ずかしいのですが、職場の近所にはお弟子さんのお弁当屋さんがあります。お仕事の素晴らしい違いを感じますよ。動物かカビかと言われたらカビ派、ヤギのチーズは動物臭くてどうしても円やかさを感じるに至らず、大人になりきれず、です。やはりにの字様は味覚が発達されているのですね。だから美味しいお蕎麦が打てるのですね。
うめ&おねぇ 2015/08/13(Thu)20:21:45 編集
味覚は発達してませんよ
どちらかといえば鈍感な方かもしれません。
蕎麦の味は繊細なもの。
あるかなしかの味を、鈍感な故に真剣に追い求める。そんなやり方がお客様の支持を頂いていると思ってます。
またお二人で食べにきてくださいね!
にの字 2015/08/14(Fri)03:09:18 編集
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