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流氷観光らしい二人連れのお客様が見えられた。
蕎麦を食べられた後、紋別の観光スポットを質問された。
あいにくの出し風で流氷は影も形も見えない。
ガリンコ号や流氷観光施設の人工的なものには興味は無いと言う。
生の流氷に触れたいのなら、ここで無駄な時間を使うより、
網走知床方面に向われた方が良いと申し上げた。
地球温暖化により流氷の量が減少している。
知床半島につっぺをかられた流氷が残るのみ。
紋別はただの流氷の通過点。
自分が小さい時の流氷の勢力を考えると寂しい限りだが、
これも自然破壊を繰り返してきた人類の当然の結末。
流氷観光なんていう看板は、4,5年前に外さなければという兆しはあった。
パチンコの大当たりがあるかもしれないというのと同じ。
結構な予算を使う流氷目当ての観光行政はもうすでに終わっている。
お会計の際、その御二人がこう言った。
『コシがあってうまい蕎麦だなぁ~、色も薄緑色で綺麗だし!』
コシがあるのも、薄緑色なのも蕎麦粉が良いからなんですよ、と説明した。
幌加内の蕎麦農家、坂本さんが丹精込めて育て製粉した蕎麦粉である。
不味かろう筈がない。
自分はそんな蕎麦粉を打ち、蕎麦の形にするだけ。
ただの通過点である。
鰹節も昆布も醤油も、出来うる限り最高のものを吟味して使っている。
唯でさえ旨いものを素直に引き出し、汁にするだけ。
これもまた通過点。
よく分からないが、自分を主張しすぎる蕎麦屋よりは、
素材の良さを愚直に表現する蕎麦屋のほうが美味いと思う。


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室蘭や登別の胆振地方を襲った風と雪による災害。
こっちは被害が無くて何よりと言っていた矢先、
台風並みに発達した低気圧がオホーツク沿岸を通過中である。
土曜日の夜半から降り出した湿った雪、
日曜の朝には30センチほど積もっていた。
てぇーしたことないぜと今季初の除雪機を出動させたが、
余りの雪の湿り方に9馬力の除雪機が音を上げた。
雪が飛ばない。
こりゃダメだと、急遽小型重機ジョブサン所有のT君に救助要請。
段々ひどくなる雪を見て、パートさん達に休むよう電話する。
開店時刻前には、T君のおかげで店前は何とか開いた。
迷った末、商い中の看板を出す。
結果はすべて常連の7名のお客様。
こんな天気のなか、本当にありがたいことである。
玄関の戸が開かなくなる恐れが出たので午後2時に閉店した。
さて、先日の5日で66歳になってしまった。
今でこそ65歳オーバーでもバリバリの現役が当たり前だが、
自分が子供の頃は、60を過ぎるとみんなヨボヨボの年寄りだった。
元気で長生きが一番だが、
適当なところで逝っちまった方が良いのではないかという考えが捨てきれない。
65歳になると飛行機のシルバー割引が利用できる。
余裕が出来たらやってみたいプランがあった。
ひとっ飛びに東京。
神田まつやで焼き海苔をあてに酒を一合、
ささっとせいろを二枚手繰ったあとは、歌舞伎座で勘三郎を堪能し、
夜は天ぷらこんどうで、近藤さんと話しながら日本一の天ぷらをいただくという、
スーパーゴールデン・スペシャルデラックスコースが実現不能となってしまった。
57歳は早過ぎる。
和田アキ子が、粋を感じる人だったとか何とかテレビの取材で言っていたが、
おめぇーに『粋』の何が分かるの?と思ったのは自分だけではないだろう。
『粋』とはすべての粋ではないものを、さりげなく捨てちまう生き方。
『粋』で『いなせ』で『男の色気』を感じさせる役者が亡くなった。


いつになく長い秋だなと思っていたら、きっぱりと冬が来た。
『にの字』の周りは白一色。
しぶとく飛び回ってた天道虫も姿を消した。
蕎麦打ちよりも除雪に体力を使い果たす季節がまたやって来た。
いつまでこんな無理が利くのかなと、ふと頭をよぎるがまだまだ大丈夫。
吹き溜まりは承知の上でここに構えた店。
やってやりましょうという戦闘意欲は衰えてはいない。
吹雪の収まった朝、店の玄関を開けると腰までの積雪。
午前2時には始めなければ蕎麦が間に合わない。
やれやれと思うが、除雪機を使っての作業は嫌いではない。
1メートルの幅の除雪の跡を一本二本と広げていく。
店前と店裏を併せると200坪の面積。
業者に依頼すると一冬25万円だそう。
ひっくり返ってもそんな余裕はありません。
どうか今年も友達付き合いが出来る冬将軍でありますように。
さて、11月の後半になってお客様の入りが落ち着いてきた。
峠が冬道になり、地方の方が減ったことも一因かなと思う。
そこそこに賑わって、パートさんにきちんと給料を払い、
つつましく食べていければそれでいい。
無我無欲。
一切の飾りを捨てる蕎麦の道と繋がるような気がする。
行ってしまったと思ってた流氷が戻ってきました。
店の窓からは、オホーツクブルーの海面に幾筋もの白い帯になった流氷が見渡すことが出来、
そりゃぁ~きれいなもんです。
温暖化の影響で流氷そのものの量が減ったため、
知床方面には接岸しても、ここ紋別には来なくなるんじゃないかと言われている中、
この状況はすごく珍しいと思う。
室蘭などのドックに入っていた底引き船も帰って来れず、
着漁の準備が進んでいた毛蟹漁も当分お預けです。
自称世界中で唯一つ、流氷を見ながら蕎麦を手繰れる店は今がチャンス!!
観光客の皆様、ご来店お待ちしております。
東北大震災から1年が過ぎた。
一向に進まない被災地の復興や先が見えぬ原発問題。
全共闘時代を体験してきたオッサンは思うのです。
この国の人達よ!もっと怒れ!!
この1年、この国の政府は何をしてきたか。
『絆』なんていう心地よい言葉のもとに、手を繋ぎ合い祈るだけでは駄目なんじゃねぇの。
政治は今を治めるとともに、未来をも見据えて治めるもの。
復興の青写真を一日も早く掲げることが政治の役目。
国会議員定数や歳費の削減さえもまともに議論できない連中には荷が重過ぎるのかもしれませんな。
市内の住宅地で最も高いところに位置するこの場所。
見晴らしはめっぽう良いのだが冬には悲惨な状況になる。
紋別のチョモランマ。
ひそかに自分でそう呼んでます。
8848m世界最高峰チョモランマ。
その頂上は常に強風が吹き荒れ、人間の挑戦を撥ね付ける。
ここも風の通り道。
街ん中はまったく問題の無い天気なのに、こちらは猛吹雪。
なんていうことが珍しくありません。
雪を伴った強風は家の前で渦を巻くように停留して、
大量の白い置き土産を残していく。
元旦こそ穏やかだったが、2日から湿った雪が吹き積もり、
毎日毎日除雪作業が必要です。
まっ、北空知地方の皆さんに比べれば、
このくらいで音を上げては申し訳ない.
排雪場所は余るほど贅沢にあるので
『夢枕獏』著『神々の山嶺』の主人公、孤高のクライマー『羽生丈二』になりきり、髭からツララをぶら下げながらがんばります。
1月も早10日、あっという間に2月。
2月は逃げ月、たちまち春3月がやってくる。
去年は大震災があったのでときめくような気分は無かったが、
今年はうららかな弥生3月になるよう祈らずにはいられない。

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